健常者の定義と、「障害者」を「障がい者」と表記することへの不快感について

オピニオン

こんにちは、Fin(@moonand100pence)です。

 

最近メディアや日常生活で、「障害者」という言葉を

「障がい者」と表記するのをよく見かけます。

 

この理由は、

「害」の字には「わざわい」や「さまたげ」などの意味が含まれ、

否定的な印象を受けるから。

らしいのだが。

 

ここを訂正することに何の意味があるのでしょうか。

はっきり言って、不快感をぬぐいきれません。

 

障害者という単語に関する考察

 

そもそも「障害者」という単語は、

障害を持つ者、という意味のはずです。

 

もっといえば、

「身体的問題のために、社会との関わりや生活の中での障害に直面する者」

という言葉であると思います。

決して、害のある者というニュアンスを伝える単語ではありません。

つまり、「障害者」という単語は全く差別的な意味合いを持つ単語ではないのです。

 

にも関らず、「障害」を「障がい」と表記するのは逆に嫌なわざとらしさを感じます。

まるで、「私たちは障害者の方々にしっかり配慮していますよ。」

とでも言いたげですよね。

 

「障害」という単語で本来一つの区切りであるはずなのに、「障」「がい」とするのは不自然です。

僕には「がい」と表記することによって逆に含みをもたせて差別的な要素が出ているように感じます。

 

あなた自身は障害者ではないのかという問題提起

ここで、はじめに定義付けた意味をもう一度確認してみようと思います。

 

「障害者」という言葉は、

「身体的問題のために、社会との関わりや生活の中での障害に直面する者」

である。

 

僕がここで提起したいのは、

「自分自身は障害者ではないのか?」

という点です。

 

一般的に、障害者とは日常生活において大きな障害を抱える者に対して使われますよね。

例えば、体が麻痺して動くのが困難であったり、耳が聞こえないなどです。

こうした大きい症例に対するとこれといった大きな不自由を抱えていない僕たちは

あたかも自分が「健常者」であると思ってしまいがちです。

 

しかし、僕は自分が「健常者」であると考えるのは錯覚ではあると言いたい。

 

健常者なんて存在しない

自分が健常者なんておこがましいと思います。

例えば僕は、身長が160cmと成人男性にしてはかなり低いですが、

交通機関や日常生活で不便な点はありますよ。

 

また、色盲なので赤・緑の識別がかなり困難です。

 

小学生の時に、

「そこの緑のペンとって!」

って友達に言った時に

「これ赤だよ。」

って言われた時の衝撃は未だに忘れられません。

 

こうして見てみると、健常者だと思っていた自分自身も

かなり軽度な「障害者」である、と考えることはできないでしょうか。

 

誰しもできないことはあるし、何らかの病をかかえている人も多い。

本当の意味でなんの異常もない「健常者」はほぼ0でしょう。

 

 

つまり、

人間誰しもが「障害者」であり、

これは程度問題であるということです。

 

差別とは、「自分とは違う、自分の方が優れている」

と考えてしまうことによって起こると思います。

自分の方が優れているという優越感に浸りたいからです。

 

これは障害者問題でも一緒です。

自分は健常者で彼らは障害者であるという考え方が壁を作っているように思います。

『自分自身も「障害者」である。』

こう考えることができれば、自分よりも障害の程度が

大きい人を見た時に、「助けてあげよう!」

と思えるはずです。

 

障害者問題から見る現代社会の生き方

 

もう少し視点を広げてみると、

日本社会には、「成人なのだから完璧でなければならない」

という心理が根付いているように思います。

 

少し電車が遅れるだけでイライラしてしまいますし、

同僚がミスすると、何でこんなこともできないんだ、と思ってしまいます。

 

繰り返しになりますが、僕たちの社会は程度の差はあれ、

「障害者の集合体」

なのです。

 

にもかかわらず、そこに「完璧」を求めるから歪みが生じてしまう。

 

まずは、自分自身が「障害者」であることを自覚する。

これが、他者や社会に対して寛容になる秘訣ではないかと思います。

そして何より、自分自身に対して寛容になれる。

 

そしてこの考えが、前提にあれば自分の延長線上にある

「重度の障害者」ための行政にも前向きに考えていくことができるでしょう。

 

「社会とは障害者の集合体」である。

この考え方を元に、協力しあう社会になればいいなと思います。

 

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